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ガソリン代高騰!EVで次世代の暮らし2022.5.30

ガソリン代高騰!EVで次世代の暮らし

近年では車の低燃費化が進み、給油の機会も依然と比べて減った、という方も多いかもしれません。とは言え、車の“維持費”の多くを占めるのは「ガソリン代」です。しかし、以前のコラム記事でもご紹介したように(2022年「EV」最新事情)、ガソリン価格は今も高騰を続けています。 日常的に車を利用するご家庭ほど、少しずつ、でも確実に上昇し続ける「値上がり」を実感されているのではないでしょうか。そもそも、ガソリン価格の「高い/安い」は何を基準に判断するべきなのでしょう?まずは、ここ3年間のガソリンの平均価格の推移を見てみましょう(2022年4月27日現在)

東京都も新築住宅への太陽光発電義務化を検討 ※出典:経済産業省資源エネルギー庁/石油製品価格調査結果より作成

グラフを見ると分かるように、2020年にガソリンの価格は急に下落しています。これには2つの主な理由があります。1つ目は世界的に原油価格が下落傾向にあったこと、もう一つは新型コロナウイルス・パンデミックにより原油の需要そのものが減ったことです。そして、2021年以降、現在に至るまで原油価格は高騰し続けていることがわかります。

ガソリン価格ってどうやって決まるの?

ガソリン価格ってどうやって決まるの?

こうして日々変動しているガソリン価格とは、どのように決められているのでしょうか?大きな要素はふたつ、「税金」と「原油価格」です。税金はすべてリットルあたりの固定金額です。つまり、ガソリン価格の高騰に直接かかわってくるのは本体価格、ガソリンの原料となる「原油価格」になるわけです。原油価格は世界情勢によって大きく変動します。先にも少し触れたように、新型コロナウイルス・パンデミック以降、世界的に経済活動が低迷したことで、原油の需要は下がりました。それにより原油国は減産調整をすることで石油原油価格を一定の高さで維持せざるを得ません。そういった状況の中、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことなどもあり、各国での経済活動が再開。一気に原油の需要が膨らみました。また、火力発電の燃料として使われる天然ガスや石炭の価格が上昇し、代わりの燃料として原油の需要はさらに高まっています。とはいえ、景気回復の先行きは不透明感をぬぐえない現状の中、原産国では増産を見送りしています。そのため、原油価格が高止まりしてしまっているのです。こういった世界情勢に大きく影響される原油価格により、ガソリン車はエネルギーコストを大きく左右されてしまいます。

EVとガソリン車、どちらがお得なの?

EVとガソリン車、どちらがお得なの?

では、従来のガソリン車とEVでは、どちらの方が家計の負担が少なくなるのでしょうか?
イメージしやすいように、通勤に自家用車を使う場合の平均距離1000km/月、年間12,000km(※2)という例を用いて、エネルギーコストを比較してみましょう。

ガソリン車とEVのエネルギーコスト比較 ※2 自動車保険各社推計をもとにニチコン算定 ※3 お持ちのガソリン車の燃費を12km/lとした場合の試算です。 
※4 経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査を参考(2018年2 月) ※5 日産 新型リーフ(JC08 モード)の場合 ※6 東京電力スマートライフプラン深夜料金を参考

つまり、EVはガソリン車に比べ、年間119,600円ものエネルギーコストの節約になるのです。仮に同じ車に10年間乗り続けた場合を考えれば、その差額は100万円以上になります。この数字だけでも、いかにEVのエネルギーコストが良いかがわかります。ただし、このコスト比較はあくまでも一例です。EV車を充電するために用いる電力は、契約する電気料金プランや充電の時間帯で料金が異なります。試算では1kWhあたり17円の電気代で計算していますが、もっと賢く、出費を抑えることも可能です。
ニチコンがご提案するトライブリッド蓄電システム®とEV車を組合せば、毎日の車のエネルギーコストを最大0円まで節約することも可能です。

毎日の車のエネルギーコスト

ガソリン車と比較した場合、年間約140,000円もエネルギーコストが節約できます。

※太陽光発電した電力を電気自動車に使用するとその分売電量が減ります。※あくまで試算であり効果を保証できるものではありません。 ※天候や家庭での電気使用量によっては0円にならない場合があります。

EVで地球に優しい社会と未来を

また、近年では洪水や地震など、気象災害による被害が日本だけでなく、世界規模でも大きくなってきています。地球規模で気温上昇を抑えなくては、将来的にはさらに大きな災害が起こりかねません。そのためには、国単位、企業単位、そして個人や家族単位での、CO2排出量を最大限に減らすための行動が必要となってきます。
エネルギーの脱炭素化を進めるには、まず太陽光や風力といった再生エネルギーをできるだけ増やす必要があります。しかし、自然条件で発電量が変化する再生可能エネルギーは、活用のための調整技術が不可欠です。そこで「蓄電」が重要な役割を果たします。
ニチコンでは、より良い地球環境の実現への取り組みとして、ご家庭向けのトライブリッド蓄電システム®をはじめ、EV普及に貢献する世界初の V2H(Vehicle to Home)システムや、EV・PHV用急速充電器の開発などを推進しています。私たち一人ひとりが地球を考え、次世代の未来に貢献できる。ニチコンは一歩先の想像力と技術力で、そのお手伝いをしていきます。

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