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SDGsって知ってる?2022.1.5

SDGs

ここ数年、よく目にするようになった“SDGs”。特に東京2020オリンピックが開催された昨年は、より多くの企業がこのSDGsへの積極的な取り組みを表明していました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」を略した言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」を意味します。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟国193か国が2016年から2030年の間に達成すべき目標を示したものです。現在、世界は貧困や紛争、気候変動や感染症など、数多くの課題に直面しています。地球の環境を守り、また様々な問題を解決することで、これから先の未来も世界中の人々が安心して暮らせる――持続可能な世界を実現するための、具体的な目標を示したものがSDGsです。

SDGsの17の目標

SDGsの17の目標

SDGsは、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲット(具体案)で構成されています。17の目標は世界共通で、誰もがすぐに理解できるようカラフルなアイコンで表されています。
簡単に分類すると、目標①~⑥は貧困や飢餓、水の衛生など、開発途上国の基礎的な目標を中心に設定されているように見えます。しかし、①貧困や⑥ジェンダーの平等性といった課題は、先進国でも多くの課題があるテーマでもあります。目標⑦~⑫は、働きがいや経済成長、技術革新、クリーンエネルギーといった言葉が並びます。特に先進国や各国の企業が率先して取り組むべき課題と言えるでしょう。同時に、個人単位/家族単位の消費者としても、持続可能な世界の実現のために、責任があることもわかります。続く目標⑬~⑰は、気候変動や海洋資源など世界全体にかかわるグローバルな課題です。⑯では世界平和、⑰では国や企業、そして人々の間での協力を呼び掛けています。そして、最後のイラストが丸い輪が描かれているように、17の目標はそれぞれ繋がり、関係しています。これがSDGsのもっとも重要なポイントと言えるでしょう。

SDGs×ニチコン「環境への取り組み」

ニチコンも、このSDGs実現に向け様々な取り組みを行っています。

製品・技術による環境負荷低減

SDGs×ニチコン「環境への取り組み」

価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献すること。そして、よりよい地球環境の実現に努めること――それがニチコンの理念です。
この理念に基づき、ニチコンでは環境に良い影響を与えることができ、また同時に製品に含まれる環境負荷物質の低減を考慮しながら、新しい製品開発を進めています。
例えば、蓄電システムや、EV/PHVの電池を用いてご家庭に電気を供給するV2Hシステムは、太陽光発電と組み合わせることで、CO₂を排出しない電力供給が可能となります。2021年4月に発売したESS-U4X1(16.6kWh)、ESS-U4M1(11.1kWh)は大容量蓄電池を活かし、家まるごと電力供給を可能にしました。停電時は自動で瞬時に本システムからの給電に切替えて200Vを給電し、太陽光発電も活用できます。

EV100(100% Electric Vehicles)への参加

SDGs×ニチコン「環境への取り組み」

EV100は、脱炭素化を推進する国際企業イニシアチブです。世界中で急速に成長を続けている輸送部門は気候変動の一因にもなっており、輸送手段の電化(Electro-mobility)はこの課題に対する具体的な対策案を提示・実行するとともに、輸送に関わる大気汚染や騒音公害を抑えることも目的としています。例えば、EV車両への切り替えや、営業車両台数の適正化や削減、EV充電施設の整備などが、その取り組みにあたります。

日々の暮らしの中にもSDGsを

日々の暮らしの中にもSDGsを

2030年までの目標達成には、国や企業による取り組みはもちろん、個人や家庭での意識や行動もとても重要になってきます。日々の暮らしの中で、一人ひとりが意識をすることで、SDGsのゴールは近づきます。
そのひとつが「節電」です。通常、電気は作られるときから使うまでの間に、たくさんのエネルギーが消費されます。その際に、多くの温室効果ガスが排出され、地球温暖化の原因となっています。
使っていない家電の電源をこまめに切る、日々の電力消費量をチェックする等、節電に対する意識を高めることは、SDGsの最初の一歩と言えるでしょう。そしてまた、「使う」だけではなく、「蓄める」ことで電力を賢く活用する蓄電システムは、もっとも身近なSDGsなのです。
ニチコンは、蓄電システムをはじめ様々な取り組みを通して、これからも「持続可能な世界の実現」に貢献していきます。

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