ちゃんと知りたい!「災害時応援協定」と
「電動車活用」2021.12.1
今年は東日本大震災から10年。また、2月に起こった福島沖を震源とする地震も広い地域で大きな揺れを起こし、関東地方でも停電が発生。その後も、散発的に各地で小規模な地震が続いています。もともと地震が多い島国に暮らしているとはいえ、やはり自然災害の多発には誰もが不安を感じずにはいられません。そうした中で重要となるのは、災害に対する心構えと万全の対策です。そこで知っておきたいのが、「災害時応援協定」です。これは、災害発生時における各種応急復旧活動に関する人的・物的支援に関し、地方の公共団体(自治体)と民間事業者や関係機関、もしくは自治体間で結ばれる協定です。例えば、物資の供給や医療救護活動、緊急輸送、避難収容のほか、ガスや水、そして電気といったライフラインの確保も含まれます。
被災者支援にも活躍する電動車
ライフラインのひとつ、電力の確保・供給で、今、特に活用が期待されているのが電動車です。その理由は、多くの電動車は外部給電機能を備えているため、災害時に「移動式電源」として活用できること。令和元年の房総半島台風(台風15号)発生時にも、避難所での携帯電話の充電や、乳幼児・高齢者等がいるご家庭、介護施設等での給電が実施されてました。ニチコンでも「パワー・ムーバー®」(※)を提供、多くの施設でご活用いただきました。
出典:日産自動車株式会社様
ニチコンの「パワー・ムーバー®」とは?
EVパワー・ステーション「パワー・ムーバー®」は電気自動車(EV)の蓄電能力、プラグインハイブリッド 車(PHV)の発電・蓄電能力、燃料電池自動車(FCV)の発電能力を活用し、電気機器に電力供給を行う装置(V2L:Vehicle to Load)です。家族でも考えたい「防災時の電力確保」
もちろん、電動車の活用は自治体や民間企業に限ったことではありません。EVやPHV、あるいはFCVといった電動車は、走行中の排出ガスをゼロにすることで地球環境に優しいだけでなく、災害時に役立つ蓄電池として活用することもできます。
例えば、ニチコンのトライブリッド蓄電システムの「V2Hスタンド」。「Vehicle to Home」の略で、EVやPHVに蓄えた電力を家庭で利用するシステムを指します。一般的な電動車は家庭用コンセントから充電を行いますが、その逆はできません。それを可能にするのが「V2Hスタンド」です。この技術はニチコンが世界で最初に開発を行いました。
また、蓄電システムがなくても使えるV2Hシステムもあります。それが「EVパワー・ステーション」です。普段は太陽光発電の余剰電力をEV/PHVに充電することで経済的なカーライフを。そして、いざというときにはEV/PHVに蓄えた電力を家庭で利用することができます。家庭で出来る災害対策のひとつとして、日々の電力の貯め方/使い方は、今後ますます重要な課題になっていくはずです。
より経済的で、地球に優しく。そして、有事の際にはまさにライフラインの要として。ニチコンは、より明るい未来へと貢献するV2Hシステムをご提案していきます。
nichicon×京都国際映画祭 企画
「銀シャリの目指せ!ゼロカーボン芸人 新時代を創る、地球にやさしい三種の神器とは?」