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データで見る、災害時に役立つ蓄電システムのはたらき2021.7.2

データで見る、災害時に役立つ蓄電システムのはたらき

日本は災害列島と呼ばれるほど、地震や津波、台風といった自然災害のリスクの多い国です。
誰もが理解している事実ではありますが、長時間の停電が発生したとしたら……。どのような生活になってしまうか、なかなかリアルには想像しにくいですよね。
エアコンが使えないため、夏であれば熱中症、冬であれば低体温症の危険があります。インターネットや電話回線の制限や断絶も想定されますし、タイミングによってはエレベーターに閉じ込められる可能性も。停電への備えや心構えは本当に大切です。

最近の大規模停電事例

2011年3月の東日本大震災では、最大1週間、891万戸が停電。2016年4月の熊本地震では、5日間にわたり最大約47万戸が停電という、未曽有の事態となりました。
また地震だけでなく、2019年9月の台風19号では千葉県の93万戸が約16日間も停電する事態になっています。

災害時、蓄電システムは役に立った?

では大規模停電時に、蓄電システムはどのようなはたらきをしたのでしょうか。

2016 年4 月の熊本地震は、家庭用蓄電システムが市場導入され、初めての大きな地震災害のケースでした。停電区域にあった対象の蓄電システム42台が停電モードに自動で切り替わり、住まいの電力使用を支えました。
「スマートフォンが充電できたのでリアルタイムの情報が得られた」という停電対策だけでなく「照明が点灯できたので車中泊をしていても泥棒に入られることがなかった」と、防犯対策にもつながったようです。

また、2019年9月の台風15号では、千葉県内で送電線が切れ、場所によっては2週間もの長期間停電が続きました。この時、千葉県内の停電地域で稼働していたニチコン製品560台が自動で停電モードに切り替わり電力を供給しました。
停電が長期間に渡っても、天気がよければ太陽光発電から蓄電システムに充電できます。実際に充放電を繰り返して、暗い夜を過ごさずに済んだという声も聞かれました。

一方で、停電時に上手く働かず、再充電ができなかった他社の蓄電システムもあったと聞きます。停電時に強い蓄電システムを選別することも、機種選びには重要な要素ですよね。
ニチコンの蓄電システムは、災害対策支援への貢献が評価され、環境大臣表彰をいただきました。これからも、皆さまのお役に立てるシステムを提供し続けます。

ニュースリリース「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰を受賞」はこちら

災害に備えるサービスで、さらなる安心を

災害に備えるサービスで、さらなる安心を

今後も、こういった災害がなくなることはないでしょう。
そういった災害時に、蓄電システムは停電への備えとして大きな役割を担います。さらに、ニチコンの蓄電システムには台風や豪雨に備えるサービスもご用意しています。
気象情報に合わせて蓄電を自動制御するシステム、「気象警報自動制御」「早期注意情報自動制御」。
お住まいの地域に気象警報や早期注意情報【高】が発表されたら、自動で蓄電システムを充電して停電に備える仕組みです。
ご加入いただくことで災害時へのさらなる安心が生まれます。まだお使いでない方は、ぜひ検討してみてくださいね。

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